各級のレベル
速記技能検定は、速記の知識・技能の等級を6級・5級・4級・3級・2級・1級に区分し、その程度・領域・内容は「速記技能審査基準」に定められています。
6級(個人利用級)
問題サンプル
(第143回検定試験問題から抜粋)
審査基準
程度 | 普通文字より速く書くことができる。 |
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速度 | 分速80字を基準として5分間続けて朗読したものを速記できる。 |
反訳 | 上記の場合に60分間以内で普通文字に反訳することができる。 |
正確度 | 反訳の場合に正確度96%以上を示すことができる。 |
失点 | 許容失点16字 |
知識 | 平易な内容のものについて教育漢字、現代仮名遣いなどを正しく適切に用いることができる。 |
5級(個人利用級)
問題サンプル
(第143回検定試験問題から抜粋)
審査基準
程度 | ノートやメモなどに速記を利用することができる。 |
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速度 | 分速120字を基準として5分間続けて朗読したものを速記できる。 |
反訳 | 上記の場合に60分間以内で普通文字に反訳することができる。 |
正確度 | 反訳の場合に正確度96%以上を示すことができる。 |
失点 | 許容失点24字 |
知識 | 平易な内容のものについて教育漢字、現代仮名遣いなどを正しく適切に用いることができる。 |
4級(事務級)
問題サンプル
(第143回検定試験問題から抜粋)
審査基準
程度 | 平易な口述や草稿などに速記を活用することができる。 |
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速度 | 分速180字を基準として5分間続けて朗読したものを速記できる。 |
反訳 | 上記の場合に60分間以内で普通文字に反訳することができる。 |
正確度 | 反訳の場合に正確度97%以上を示すことができる。 |
失点 | 許容失点27字 |
知識 | 平易な内容のものについて教育漢字、現代仮名遣いなどを正しく適切に用いることができる。 |
3級(事務級)
問題サンプル
(第137回検定試験問題から抜粋)
審査基準
程度 | 口述・電話などの速記ができ、また反訳を手伝うことができる。 |
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速度 | 分速240字を基準として5分間続けて朗読したものを速記できる。 |
反訳 | 上記の場合に60分間以内で普通文字に反訳することができる。 |
正確度 | 反訳の場合に正確度97%以上を示すことができる。 |
失点 | 許容失点36字 |
知識 | やや高度な内容のものについて常用漢字、現代仮名遣いなどを正しく適切に用いることができる。 |
2級(専門級)
問題サンプル
(第137回検定試験問題から抜粋)
審査基準
程度 | 会議・座談・講演などの速記の補佐をすることができる。 |
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速度 | 分速280字を基準として10分間続けて朗読したものを速記できる。 |
反訳 | 上記の場合に130分以内で普通文字に反訳することができる。 |
正確度 | 反訳の場合に正確度98%以上を示すことができる。 |
失点 | 許容失点56字 |
知識 | 高度の内容のものについて常用漢字及びその他一般的によく使われる漢字、現代仮名遣いなどをおおむね正しく適切に用いることができる。 |
1級(専門級)
問題サンプル
(第137回検定試験問題から抜粋)
審査基準
程度 | 会議・座談・講演などを単独で速記することができる。 |
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速度 | 分速320字を基準として10分間続けて朗読したものを速記できる。 |
反訳 | 上記の場合に130分以内で普通文字に反訳することができる。 |
正確度 | 反訳の場合に正確度98%以上を示すことができる。 |
失点 | 許容失点64字 |
知識 | 高度の内容のものについて常用漢字及びその他一般的によく使われる漢字、現代仮名遣いなどを正しく適切に用いることができる。 |